ミルクボーイが「ビーカー」というネタを作ったら・・・
後半にネタ中に出てきた器具類を紹介しています。最後まで見てね!
ビーカー
どうもーどうも ミルクボーイですー
あーありがとうございますー ねっ 今リトマス紙をいただきましたけどもね
こんなん なんぼあっても良いですからね
酸、アルカリ判別し放題ですからね
ねー有り難いですよ ほんとにね
ゆーとりますけどもね
いきなりですけどね 研究室の林くんがね 割ってしまったガラス器具があるらしいんやけど
あっ そーなんや
その名前をちょっと忘れたらしくてね
割った器具の名前忘れてまうて どうなってんねんそれ
で、まあ色々聞くんやけどな 全然分からへんねんな
分からへんの? いや ほな俺がね 林くんが割ったガラス器具 ちょっと一緒に考えてあげるから どんな特徴ゆうてたかってのを教えてみてよ
あのー円筒形でいろんなサイズがあって 溶液を入れとくやつやって言うねんな
おー ビーカーやないかい その特徴はもう完全にビーカーやがな
ビーカーなぁ
すぐ分かったやん こんなんもー
でもこれちょっと分からへんのやな
何が分からへんのよー
いや俺もビーカーやと思うてんけどな
いやそうやろ?
林くんが言うには なんでも好きなガラス器具買えるなら それが良いって言うねんな
あー ほなビーカーと違うかぁ せっかくの機会に買えるのがビーカーでええ訳ないもんね
そやねん
ビーカーはね 定年で退職する教授の研究室からおさがりをもらうと相場が決まってんのよあれ
そやねんな
な? ビーカーの側もね 渇望されて購入されたら荷が重いのよあれ
そやねんそやねん
ビーカーってそういうもんやから ほなビーカーちゃうがなこれ
そやねん
ほなもう一度詳しく教えてくれる?
なんであんなに容量の目盛が雑なんか分からんらしいねん
ビーカーやないかい ビーカーに書いてる目盛むちゃくちゃ適当やねんからあれ でも俺はね あれはあくまでも”おまけ”みたいなもんやからやと睨んでんのよ でも俺は騙されへんよ 俺騙したら大したもんや
まあねー
ほんであれよー見たらね 古いビーカーの目盛はかすれてようわからんようになっとんねん 俺は何でもお見通しやねんから ビーカーやそんなもんは
分からへんねんでも
何が分からへんのこれで
俺もビーカーと思うてんけどな
そうやろ
林くんが言うには 昔も割ったことがあってその時は教授にめっちゃ怒られたって言うねんな
ほなビーカーちゃうやないかい ビーカーはちょっと角に当てたり攪拌棒でガンガンやってたら ヒビ入ったり欠けたりするもんやねん ビーカーはねー 再び溶かされて別のガラス器具に生まれ変わるためにあるんやで
そやねんそやねん
な? あんまり頻繁に壊れるからちょっとぐらい縁 (ふち) が欠けてても まぁええかで使てまうねんあれ
そやねんそやねん
ビーカーっていうのはそういうもんやからあれ
そやねんな
ビーカーちゃうがな ほな もうちょっとなんか言ってなかった?
注ぎ口があるタイプとないタイプがあるっていうねんな
ビーカーやないかい ビーカーとコニカルビーカーは注ぎ口ある方が使いやすいから ビーカーよそんなもん
分からへねんだから
なんで分からへんのこれで
俺もビーカーと思うてんけどな
そうやろ
林くんが言うには 研究者によっては家宝として持ってる人もいるっていうねん
ほなビーカーちゃうやないかい ビーカーに”宝”なんて字は結び付かへんのよ
せやねん
ビーカーはね 100均でも買えるガラス器具の代表やねんから 大切に取ってある人なんておらへんのよ
せやねんせやねん
あれみんな実験室で “ペン入れ” とかにしとんねん
せやねんせやねん
ビーカーちゃうがなほな ほなもうちょっとなんかゆうてなかったか?
ガラス製だけやなくて プラスチック製のもあるらしいで
ビーカーやないかい ただ加熱用はガラス製しかあかんからね プラスチック製熱したら中の液ドバーやから その特徴はビーカーや絶対
分からへねんでも
なんで分からへんのこれで
俺もビーカーと思うてんけどな
そうやて
林くんが言うには 大抵の研究者の好きなガラス器具第1位やっていうねん
ほなビーカーちゃうやないかい ガラス器具の人気ランキングは全く分からんけど ビーカーが1位ていうのだけはないねん な? 人気が高いのはジムロート冷却器とかもっとカリスマ性のある器具なのよ ビーカーが1位やなんて言うたら研究室中のガラス器具が暴動起こすがな
そやねんそやねん
ほなビーカーちゃうやないかい ほなもうちょっとなんかゆうてなかった?
洗い終わった器具返すときに どこに戻したらええか分からんらしいねん
ビーカーやないかい ビーカーはホームポジションを持たへんのよ ね? それで大抵乾燥機の端の方に放置されてるもんやねん
そやねんそやねん
乾燥機内のスペースがなくて渋々誰かが片付けるだけで また適当な場所に移動させられる ビーカーに決まりやそんなん
でも分かれへんねん
分からへんことない 林くんの割ったガラス器具はビーカーよ もぉ
でも林くんが言うには ビーカーではないって言うねん
ほなビーカーちゃうやないかい 林くんがビーカーではないと言うんやから ビーカーちゃうがな
そやねん
先ゆえよ [ガラス器具の暴動] 言うてる時どう思ててんお前
申し訳ないよだから
ホンマに分からへんがなこれ どうなってんねんもう
んで助手の先生が言うにはな
助手?
時計皿ちゃうか?って言うねん
いや絶対ちゃうやろ もうええわー
ありがとうございましたー
登場した実験室のもの
リトマス紙
リトマス溶液を濾紙 (ろし) に染み込ませて乾燥したもので、青色と赤色の二種がある。試料溶液に入れ液性が酸性かアルカリ性を判別するのに用いる。
酸性なら青→赤、アルカリ性なら赤→青 へと変色する。
理科の授業ではよく使われるが、大雑把に酸性かアルカリ性しか判定できないため、研究室ではあまり使われない。
ビーカー
言わずと知れた理科実験器具の代表選手。一般的に直径と高さの比がおよそ 3:4 の幅広の円筒形でガラス製が主流。注ぎ口のあるタイプとないタイプがある。直径と高さの比をおよそ 1:2 とした形の背の高いものはトールビーカーと呼ばれる。
目盛りを信用してはいけない。多くの人はメスフラスコではかる正確な量との差に驚愕する。
口が広く開いているため、揮発しやすい有機溶媒を入れるにはあまり適さず水溶液での使用がメイン。
コニカルビーカー
ビーカーの仲間。口がやや細く振り混ぜやすい形状をしている。多少大雑把に振り混ぜても中の溶液が飛び散りにくいため、滴定実験で活躍する。目盛りを信じてはいけないのは通常のビーカーと同じ。お値段はビーカーよりもややお高め。
ジムロート冷却器
19世紀後半にドイツ人化学者 オットー・ジムロートが考案。効率よく溶媒蒸気を凝縮させるためのガラス製の冷却器である。有機溶媒を用いる加熱実験では、リービッヒ冷却器よりも冷却効率の良いジムロート冷却器を用いるのがベター。ただし、内部に付着した汚れが落としにくいなど、洗浄が難しい。なお、冷媒を流す方向が決まっておりぐるぐるネジネジの方向から流さないと必要な冷却効果が得られない。
時計皿
直径2〜20cmくらいの円形でわずかに湾曲したガラス製器具。懐中時計の風防ガラスと製法が同じであることから、この名前が付けられたらしい。英語ではそのままclock glass。
しばしばビーカーの蓋としても用いられる。
コメント