台風の勢力の決め方 強さと大きさの関係、最強の台風、台風の寿命

台風の目 身のまわりの科学
台風の目
この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

台風の勢力は風速を基にして決めている

ニュースで台風情報を観ていると、

「台風の勢力は・・・」とか「中心気圧が○○ヘクトパスカル(hPa)で・・・」

なんてワードをよく耳にしますよね。

台風の勢力とは【強さ】と【大きさ】のことを指し、

それぞれ以下のように決められています。

強さ:最大風速が

    33~44m/秒・・・強い          

    44~54m/秒・・・非常に強い 

    54m/秒以上 ・・・強烈な      


大きさ:強風域の半径 ( 風速15m/秒以上)

     500~800km:大型      

    800km以上 :超大型  

800kmというと、本州がすっぽり収まる大きさです。

超大型というのも納得ですね。

ちなみに、大きさの区分に ”中型” や ”小型” はありません。

かつてはあったそうなんだけど、

「小型と言うと、台風を過小評価して被害に遭う可能性がある」

という理由から廃止になったそう。


ヘクトパスカル(hPa)は何の値?

上に書いたように台風の強さは最大風速で決められます。

そのため、中心気圧のhPaは直接的な台風の勢力を示す指標にはなりません。

ただし、台風の中心気圧が低いほど、

つまりhPaの数値が小さいほど、強風を発生しやすくなります。

結論としてhPaは、”台風の強さの目安”といったところでしょうか。

だいたい960hpa:強い、950hPa:非常に強い、920hPa;強烈な 

といったイメージです。


台風から身を守るためには

防災の備え(ラジオ、水)
防災の備え

こまめに情報を収集し、早めの準備・避難を心がけることが大切です。

具体的な対策は以下のようになります。

家の外

 ・窓、雨戸を閉め、必要に応じて補強しておく

 ・強風で飛ばされそうな物を固定する。もしくは家の中に入れる

家の中

 ・懐中電灯、電池式の携帯ラジオ、救急用品、非常食の確認

 ・断水に備えて、飲料水を確保しておく→浴槽に水を張り生活用水を確保する

避難場所の確認

 ・最寄りの避難場所と避難ルートを確認しておく

 ・事前に家族と避難場所や連絡方法を決めておく

非常持ち出し品の用意

 リュックサックに以下のものを詰めておくとよい。

 ・飲料水、乾パンやクラッカーなど、レトルト食品、缶詰、

  (粉ミルク、哺乳ビン)

 ・救急医薬品、常備薬、マスク、(紙おむつ、生理用品)

 ・現金、預金通帳・印鑑などの貴重品、免許証・健康保険証などの身分証明書

 ・下着、タオル、寝袋、雨具、軍手、靴

 ・ナイフ、缶切、鍋や水筒、懐中電灯、ラジオ、電池、ロープ、

  マッチやライター、ティッシュ、(使い捨てのカイロ)など


台風についての統計記録

台風の発生は何月が多い?

9月に入っても、まだまだ台風シーズンが続いていますね。

台風は夏から秋にかけて多いイメージですが、

実際に発生数が多い月が何月かご存知ですか?

少し古いデータになりますが、1981年~2010年までの

30年間の統計では、月ごとの平均発生数は以下のようになっています。

  • 1位: 8月 5.9個
  • 2位: 9月 4.8個
  • 3位: 7月 3.6個  

どうでしょうか? イメージ通りでしたか?

やっぱり夏~秋にかけての発生が多いんですね。

一方で最も発生数が少ないのは2月で0.1となっています。

数字上は10年に1個は2月にも台風が発生しているということになりますね。

発生数の多い年、少ない年

1951年~2018年までの間の記録では

最も発生数が多かった年は

1967年の39個が最多です。

逆に最も少なかったのは

2010年の14個でした。

ちなみに2018年はと言うと・・・

発生数 29個で平均よりもやや多めという結果でした。

ヘクトパスカル(hPa)で比べると・・・

以前の記事で中心気圧のヘクトパスカル (hPa) は

台風の強さの目安になるとお伝えしました。

以前の記事はこちら ”台風の勢力ってどうやって決めてるの?”

では、これまでで最も低かった中心気圧はいくつでしょうか?

答えは 1961年の第二室戸台風の 925hPa です。

※上陸時の中心気圧で比較した場合

この台風による最大瞬間風速は84.5m/sと記録されています。

台風の寿命は

最後に、台風の寿命についてお伝えしたいと思います。

台風の寿命とは

「発生から熱帯低気圧または温帯低気圧に変わるまでの期間」を指します。

平均的な台風は5日程度が寿命ですが、

中には1986年の台風14号のように、19日以上も台風として存在した長寿寿命もあります。

9月、10月とまだまだ台風シーズンが続きます。

早めの情報収集を心掛け、危険を感じたら早めの行動を!

コメント

タイトルとURLをコピーしました