台風の勢力は風速を基にして決めている
ニュースで台風情報を観ていると、
「台風の勢力は・・・」とか「中心気圧が○○ヘクトパスカル(hPa)で・・・」
なんてワードをよく耳にしますよね。
台風の勢力とは【強さ】と【大きさ】のことを指し、
それぞれ以下のように決められています。
強さ:最大風速が
33~44m/秒・・・強い
44~54m/秒・・・非常に強い
54m/秒以上 ・・・強烈な
大きさ:強風域の半径 ( 風速15m/秒以上)
500~800km:大型
800km以上 :超大型
800kmというと、本州がすっぽり収まる大きさです。
超大型というのも納得ですね。
ちなみに、大きさの区分に ”中型” や ”小型” はありません。
かつてはあったそうなんだけど、
「小型と言うと、台風を過小評価して被害に遭う可能性がある」
という理由から廃止になったそう。
ヘクトパスカル(hPa)は何の値?
上に書いたように台風の強さは最大風速で決められます。
そのため、中心気圧のhPaは直接的な台風の勢力を示す指標にはなりません。
ただし、台風の中心気圧が低いほど、
つまりhPaの数値が小さいほど、強風を発生しやすくなります。
結論としてhPaは、”台風の強さの目安”といったところでしょうか。
だいたい960hpa:強い、950hPa:非常に強い、920hPa;強烈な
といったイメージです。
台風から身を守るためには
こまめに情報を収集し、早めの準備・避難を心がけることが大切です。
具体的な対策は以下のようになります。
家の外
・窓、雨戸を閉め、必要に応じて補強しておく
・強風で飛ばされそうな物を固定する。もしくは家の中に入れる
家の中
・懐中電灯、電池式の携帯ラジオ、救急用品、非常食の確認
・断水に備えて、飲料水を確保しておく→浴槽に水を張り生活用水を確保する
避難場所の確認
・最寄りの避難場所と避難ルートを確認しておく
・事前に家族と避難場所や連絡方法を決めておく
非常持ち出し品の用意
リュックサックに以下のものを詰めておくとよい。
・飲料水、乾パンやクラッカーなど、レトルト食品、缶詰、
(粉ミルク、哺乳ビン)
・救急医薬品、常備薬、マスク、(紙おむつ、生理用品)
・現金、預金通帳・印鑑などの貴重品、免許証・健康保険証などの身分証明書
・下着、タオル、寝袋、雨具、軍手、靴
・ナイフ、缶切、鍋や水筒、懐中電灯、ラジオ、電池、ロープ、
マッチやライター、ティッシュ、(使い捨てのカイロ)など
台風についての統計記録
台風の発生は何月が多い?
9月に入っても、まだまだ台風シーズンが続いていますね。
台風は夏から秋にかけて多いイメージですが、
実際に発生数が多い月が何月かご存知ですか?
少し古いデータになりますが、1981年~2010年までの
30年間の統計では、月ごとの平均発生数は以下のようになっています。
- 1位: 8月 5.9個
- 2位: 9月 4.8個
- 3位: 7月 3.6個
どうでしょうか? イメージ通りでしたか?
やっぱり夏~秋にかけての発生が多いんですね。
一方で最も発生数が少ないのは2月で0.1となっています。
数字上は10年に1個は2月にも台風が発生しているということになりますね。
発生数の多い年、少ない年
1951年~2018年までの間の記録では
最も発生数が多かった年は
1967年の39個が最多です。
逆に最も少なかったのは
2010年の14個でした。
ちなみに2018年はと言うと・・・
発生数 29個で平均よりもやや多めという結果でした。
ヘクトパスカル(hPa)で比べると・・・
以前の記事で中心気圧のヘクトパスカル (hPa) は
台風の強さの目安になるとお伝えしました。
以前の記事はこちら ”台風の勢力ってどうやって決めてるの?”
では、これまでで最も低かった中心気圧はいくつでしょうか?
答えは 1961年の第二室戸台風の 925hPa です。
※上陸時の中心気圧で比較した場合
この台風による最大瞬間風速は84.5m/sと記録されています。
台風の寿命は
最後に、台風の寿命についてお伝えしたいと思います。
台風の寿命とは
「発生から熱帯低気圧または温帯低気圧に変わるまでの期間」を指します。
平均的な台風は5日程度が寿命ですが、
中には1986年の台風14号のように、19日以上も台風として存在した長寿寿命もあります。
9月、10月とまだまだ台風シーズンが続きます。
早めの情報収集を心掛け、危険を感じたら早めの行動を!
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